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2019年03月24日

君たちはどう見てるか

 一昨日、スーパーラグビーの運営主体であるSANZAARより2021年以降のサンウルブズの除外が決定したと発表がありました。
 せっかく日本のラグビーファンや一般の方にも理解・浸透が進んできていただけに、非常に残念です。


 なぜこうなってしまったのか、いろいろな記事から憶測するしかないのですが、
私が感じるのは、日本協会にとっては今年のラグビーワールドカップ日本大会に向けた強化と盛り上がりの醸成の手段でしかなかったのではないかということです。
 もちろんそう明言しているので今さらでもあり、そのことを否定するつもりはありませんが、やはり残念と言うしかありません。日本のチームが参戦する初めてのプロリーグということで、世界をリードする南半球のアタッキングラグビーを毎週見ることができ、選手もそれを体感でき、世界クラスのスーパースターたちに臆することなくぶつかっていける、とてつもなく有意義な参加だと思っています。
 ここへの参戦はW杯日本大会という近視眼的なものでなく、日本ラグビーが世界の強豪と戦い、育つにあたり欠かせないものだと思っていました。前にも書いたように、サンウルブズは日本代表との連関がなくても、十分におもしろいコンテンツだと思うのです。もちろん、W杯日本大会があるからこそのSANZAR(当時)からの誘いであり、参戦だったのは間違いないところなのですが、2020年以降のその先の展望、計画を持たずに臨んだのだと思わないではいられません。サンウルブズ単体の楽しみ方、魅力を上げることが必要だったのかなと思います。
 少しだけ不満なのは、ラグビー界を代表するコメンテーターであるM氏が、「忘れてはいけないのは、サンウルブズのスーパーラグビー参戦の目的は日本代表強化、日本ラグビーのレベルアップのためだということだ」と言いながら一方で「トップリーグについても毎年のようにフォーマットを変えるのをやめて、日本ラグビーを引っ張るリーグとして」などとのたまっていることです。トップリーグが毎年フォーマットを変えてきたのはスーパーラグビーに参戦するために選手の負担を軽減するためのものであるのは自明なことです。それをあたかもトップリーグがフラフラしているかのように語るのはいかがなものかと思ってしまいます。



 しかし、嘆く前に自らを振り返らなければなりません。


「君たちはどう見てるか」
サンウルブズを、そしてスーパーラグビーを。


 ちゃんとスタジアムへ行って応援しただろうか。
 グッズを買って応援しただろうか。
 J SPORTSなど有料放送やオンデマンド放送に加入し、テレビなどで応援しただろうか。


 これまでの報道を見る限り、除外の大きな原因の一つに興行すなわち商業化の不備、不足があります。つまり、サンウルブズが売上に貢献していない、儲かっていないのです。それでいて南半球の選手たちやチームには北半球への過酷な移動を、心身および金銭的な負担を強いてきたわけです。
 それでSANZAARはテレビ放映権の補償や日本への移動・滞在費の負担などを求めてきた(と言われている)が、日本協会にその金を出せと言う前に、よく考えてみたい。

 私たちは金を出しただろうか。
 サンウルブズの収益となるように、金を使っただろうか。


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 たいした金額にはなりませんが、私はこれまでの全シーズンともJ SPORTSに加入してサンウルブズをはじめ放映されるほぼすべてのスーパーラグビーの試合を見ています。ジャージーも買って試合を観に行きました。もちろんサンウルブズは東京・秩父宮ラグビー場をホームグラウンドとしているので、首都圏以外にお住まいの方は物理的に難しいこともあったでしょう。しかし、応援の仕方はさまざまです。ファンクラブもあればグッズも豊富に揃っています。2021年から除外されることに恨みつらみを吐く人は、少しでもサンウルブズに、スーパーラグビーにお金を落としてきたか、私自身も含めて、もっとできたことがあったのではないか、胸に手を当てて考えてみたいと思います。


 さて、そこで今後の展開について思いを馳せてみましょう。
 いろいろな記事やそれに対するコメントを読みましたが、一つ希望があるのはワールドラグビー(WR)が新設を計画している国代表同士のリーグ戦である「ネーションズ選手権」でしょう。欧州6カ国+南半球4カ国+ランキング上位2カ国で行われるこの総当たり戦は、これまでワールドカップ以外ではほとんど対戦できなかったティア1と言われる強豪国と定期的に戦える素晴らしい機会になることは間違いありません。常に上位12カ国に居続けるのは決してラクなことではありません。このリーグと下位リーグを行ったり来たりしているようではなかなか力はつきませんが、それでもそういられるように努力を続ける目標となりますし、不可能なことでもありませんので期待したいと思います。

 ただ、私たちはサンウルブズのおもしろさを知ってしまいました。
 世界的なスター選手が活躍するプロフェッショナルなラグビーに魅了されてしまったのです。国代表の試合も心の奥底にあるナショナリズムを刺激されて盛り上がるのは間違いありませんが、日本のプロチームが世界の強豪プロチームと戦うのを観るのもまた楽しいことを知りました。
 今後はサンウルブズ以前のように、選手一人ひとりがスーパーラグビーのチームに参加する形が多くなると思われますが、その中からイチローのように、そちらでもレジェンドと言われるような選手が現れることに期待したいと思います。

 でも、サンウルブズのように日本のチームに日本人や日本のチームに所属する選手を中心に、各国からの助っ人を組み合わせたスコッドは私にはとても魅力的でした。日本代表の強化のため、と思っている方には代表資格のない選手が多すぎると批判もあるでしょうけれど、私みたいに純粋に?サンウルブズを楽しんでいた人間から見ると、この多国籍軍は本当にワクワクさせてくれているのです。それまで知らなかったリアキ・モリデュルタロのハードワークに感心したし、キックバカのリアン・フィルヨーンに度肝を抜かれ、エドワード・カークに至ってはシーズン後に「#カークを獲れ」が流行語になる?など初年度から楽しませてもらいました。2年目にはトップリーグでも馴染みのあるヴィリー・ブリッツサム・ワイクスヘル・ウヴェといったロック陣や今や日本代表に欠かせないラファエレトゥポウの両センターも加わって魅せてくれました。3年目となる昨シーズンはジョージアからスーパーラグビー初参加となるブレグバゼや小さな巨人マイケル・リトル、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチの伝手で?ハイランダーズから移籍してきたクレイグ・ミラーヘイデン・パーカー、そのパーカーは90%を超えるキック成功率(シーズン中1本しか外さなかった!)を上げるなど、目を離すことができませんでした。そして2019今シーズンはトム・ロウジェームス・ムーアのツインタワーにグラント・ハッティングトンプソン・ルークのロック天国、私好みの長髪フランカーであるダン・プライアー、みーみ姉さん好みのイケメンフィル・バーリーに、忘れちゃいけないレネ・レンジャーと、助っ人好きにはもうよりどりオレンジでたまりません。
 何らかの形でサンウルブズを残してほしい気がします。

 一方で、やはりトップリーグのプロ化、あるいはその上位のプロリーグの設立ができるとうれしいのです。「プロ化」について書くとなると、興行だけでなく、選手の人生、将来、引退後の生活にもかかわることなので、一概には言えず、たいへんな原稿量になってしまう(既になっている)のでここでは差し控えますが、日本の最上位リーグをプロ化し、世界中からスター選手が集まるリーグにしてほしいと単純に思います。
 いや、すでにそれは実現しているといっても過言ではありません。これまでどれだけのビッグネームがトップリーグに参戦したでしょうか。昨年は世界の至宝ダン・カーターが神戸製鋼に加入し18大会ぶりの日本一に貢献しましたし、今年のワールドカップ後には世界最強オールブラックスの主将キアラン・リードをはじめ、ライアン・クロッティアーロン・スミスデイン・コールズがトップリーグに参戦すると報じられています。それ以前にもマア・ノヌーコーリー・ジェーンソニービル・ウィリアムス(以上NZ)、アダム・アシュリー・クーパーデービッド・ポーコックべリック・バーンズジョージ・スミスマット・ギタウジョージ・グレーガンスティーブン・ラーカム(以上豪州)、ジャック・フーリーフーリー・デュプレアスカルク・バーガーエルトン・ヤンチース(以上南ア)などと枚挙に暇がありません。もっともっといます。思い出すだけで疲れました。


 ほんとにホントに個人的な意見というか好みで言います。
 実現可能性なんか考えておらず、妄想です。
 日本代表を強化するなんてことは意識せず(日本人選手の強化はもちろん意識しますよ)、外国人枠を無くして、これらのスーパースターが集まるプロリーグを日本国内に作るのです。8チーム程度かな、総当たりできるのは。見たいなあ。フランチャイズ(ホームグラウンド)を明確にして、地域に密着した運営をするのは当然でしょうね。ただ、企業名を外すことにはこだわらなくていいと思います。地域密着と企業名は相容れないものではないと思います。丸い方のフットボールがプロ化した約20年前とは異なり、今やむしろ企業が地域密着に力を入れていると言っていいでしょう。何と言っても成功のポイントは「儲かる仕組みづくり」なのです。企業名を入れることで多額の運営費やスポンサー料が入るのであれば、それは否定するべきではありません。現にスーパーラグビーでもヒトなんちゃらサンウルブズとか、CELL Cシャークスとか、Vodacom blue BULLSとか、DHL Stomersとか、Emirates Lionsとか、南アのチームに多いですが、けっこう企業名が入ってるんですよね。人気が出て、スポンサーがついて、リーグやチームが儲かるようになれば、十分な年棒を払うことができ、すべてが安泰になります。


うんうん、そうなのです。
痛いほどわかります。
私たちも、夏のビーチラグビーの参加費やユニフォーム代を工面するのに四苦八苦してますから。



私たちも、スポンサーを募集中です!



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posted by 代表 at 21:20 | Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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